トゥレット症候群

トゥレット

トゥレット症候群は,チック症の中で最も重症のものであり,
自分の意志とは無関係に,突然繰り返して起こる体の運動(運動チック)とノドや鼻を鳴らしたり,
声を出す事(音声チック)とを主症状とする家族性の神経の病気です.

トゥレット症候群 運動チック

トゥレット症候群にみられる運動チックとは,目ばたき,顔しかめ,首振り,肩のぴくつき,
他人や物へのタッチ,匂い嗅ぎ,キック,ジャンプなどがあります。

トゥレット症候群 音声チック

音声チックとは,咳き払い,ノド鳴らし,鼻鳴らし,甲高い声,意味不明な言葉や自分または他人の言葉尻りの繰り返し,
時には,卑猥な言葉や非常識な言葉を発してしまう事です.

トゥレット症候群 症状

トゥレット症候群の発症の平均年齢は7歳前後とされ、ほとんど の例が14歳までに発症する。発症時の症状で最も多いものは、ま
ばたきなどの目の運動チックであり、次が頭や顔の運動チックで ある。音声チックで発症する例はより少ない。運動チックは、頭
部から始まってやがて手、さらに足へと広がっていくのが普通で ある。音声チックの出現は通常は運動チックよりも遅く、平均年
齢は11歳くらいであり、たいていは咳払いや鼻ならしのような単純音声チックである。

トゥレット症候群 合併症

 トゥレット症候群にしばしば合併する障害には、 強迫性障害がある。多動症候群は、約30〜70%に合併するとされ
ている。多動症候群の治療には中枢刺激薬がしばしば用いられる が、その使用によってトゥレット症候群の発症が促進されたり増
悪することがあると言われている。強迫性障害、または強迫症状・傾向は、約30〜80%に合併するという報告が最近は多い。この他
にも、不安・抑うつ気分、衝動性、自傷行為などが認められるこ とが多く、それに伴って不適応を生じやすいとされている。また、
自閉症との合併もかなり高率であることがわかってきている。

トゥレット症候群 原因

原因は確定していないが、基底核におけるドパミン系神経の過活動仮説が提唱されている。また双生児研究などから、
遺伝的要因も関与していることも示唆されている。 統合失調症や自閉症と同じように、かつては「親の養育」「家族機能」などに
原因を求められたこともあったが、現在では前記2疾患と同様、それらの説は否定されている。しかし精神的ストレスで悪化するなど、
症状の増悪に環境要因が関与しているのは事実である。

トゥレット症候群 疫学

軽度のものを含めるとチックは比較的ありふれたものと考えられている。小児におけるトゥレット障害の正確な有病率ははっきりしないが、
海外の大規模な調査では1%弱という数字も報告されている。男児が女児に比べ約3〜4倍多い。またADHDや強迫性障害、学習障害、自閉症を合併する例もある。

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